====== 歯車(ギア) ====== 動力伝達で基本となるのが歯車です。 DCマウスを作るには歯車についての理解が必須となります。 ここでは歯車の中で最も一般的な平歯車について説明します。 ===== 用語 ===== ==== ピッチ円 ==== 歯が実際に噛み合う(接触する)部分の直径です。 歯車の取り付け位置は、ピッチ円直径を元に決定します。 ==== モジュール ==== 歯の大きさを表す数値です。 モジュールが大きいほど歯も大きくなります。 マイクロマウスでは0.5か0.3が一般的です。 モジュールが同じ歯車でないと上手くかみ合いません モジュールをm、歯数をz、ピッチ円直径をdとすると、d=mzの関係が成り立ちます。 ==== バックラッシ ==== 2つの歯車の間に設ける隙間です。 本当はないほうがいいのですが、取り付けの精度や熱膨張の関係で、多少(数十から数百μmm程度)隙間がないと上手く回りません。 中心間距離を変える方法と、歯を余計に削る方法がありますが、マイクロマウスでは前者を用います。 ==== 減速比 ==== モーターはトルクを出すことがあまり得意ではありません。 よって大きなトルクが欲しい場合は歯車を用いて回転数を減らす代わりにトルクを増やします。 モーターにもよりけりですが、3~5位になると思います。 減速比をuとすると、回転数は1/u、トルクはn倍になります。 ==== ピニオン ==== 2つの歯車がかみ合う際、小さい方の歯車をピニオンと言います。 一般にピニオンと言ったらモーターにつける歯車のことを指します。 ===== 歯車の選定 ===== ==== 材料 ==== 歯車には大きく分けて金属材料とプラスチック材料があります。 強度面以外ではプラスチック材料のほうが利点が多いため、プラスチックにしましょう。歯幅が薄すぎなければ問題ありません。 ピニオンには真鍮など軽い金属を用いる人もいます。 ==== モジュールの決定 ==== 基本的にはマイクロマウスでは、モジュール0.5の歯車を用いるのがおすすめです。 ハーフで大きさが厳しそうな場合等は0.3を使うのもありですが、ちょっとしたゴミが挟まった場合でも回らなくなり、取り付けの際の精度もシビアになります。 ==== 歯数の決定 ==== 歯数を決めましょう。 モーターに合うピニオンを選び、必要とする減速比から大歯車の歯数を決定します。 寝る