プルアップや、プルダウンとは、電圧を確定させるための方法です。
その名の通り、ある場所の電圧を、
ものです。
マイコンで、スイッチの状態を知りたいとします。
どんな回路が思い浮かぶでしょうか?
普通は、下のような回路を考えると思います。
しかし、この回路は動きません。何故でしょうか。
確かにスイッチが押された時、マイコンの端子には電源電圧がかかります。
でも、押されていない時を考えてみてください。
マイコンの端子につながっている線の電圧は何Vになるでしょうか?
何も繋がっていないから、0Vというのは間違いです。
マイコンの端子に繋がっているじゃないか、と思うかもしれませんが、
マイコンの端子は入力に設定すると、何も繋がっていないのと同じような状態になります。
つまり、この線は、スイッチが押されていない時は、
そこらへんに転がっている配線と同じ状態になります。
こういう状態の配線や端子を、浮いている(floating)という呼び方をします。
英語のデータシートとかで、Floating input とか書いてあったら、
「プルアップやプルダウンしていません。」という意味です。
そこらへんに転がっている配線の電圧は、確定していません。
そんな事を言われても、納得行かないかもしれませんが
高校物理のコンデンサの問題や静電気の事を考えると、なんとなくわかる気がすると思います。
さて、電圧が確定していないので、スイッチが使えません。
ここで、スイッチをちゃんと読めるようにするのが、プルアップ/プルダウンです。